記念誌的社史制作の手順 その5

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社史編纂・記念誌制作

記念誌的社史制作の手順 その5

(5)インタビュー・対談・座談会の準備と実施

 記念誌的社史の目玉企画の定番が、インタビュー記事、対談記事、座談会収録記事です。それぞれ、どのようなものがあるかを見てみましょう。

●インタビュー――トップ(社長)インタビュー、OB・OGインタビュー、取引先・顧客インタビューなど

●対談――基本的には社長と誰かの対談。対談相手は会長など内部関係者、兄弟会社の社長、取引先会社の社長、文化人・芸能人などになります。

●座談会――OB・OG・古参社員座談会、若手社員座談会、中堅社員座談会など

 それぞれについて説明します。

インタビュー
インタビュー

 まずインタビュアーは、通常は社員(編纂実行委員会の委員長など)かライターということになります。トップ(社長)インタビューは社長が語りたいことをインタビュアーに聞かれて答える形で表明することが主眼ですので、あらかじめ質問項目などを打ち合わせしておくことが必要です。OB・OGインタビューは、その趣旨は前項の「OB・OG寄稿」と同じですが、さらに詳しく、肉声感を出して記述することが主眼ですので、それに合った話題を考えて準備しておかねばなりません。取引先インタビューも前項の「取引先からの祝辞」と同じ趣旨ですが、同様にさらに詳しく肉声感を出すことがポイントになりますので、そのためにこれまでの取引経緯をリサーチしておく必要があります。取引先の中でも「顧客」と言うべき対象であれば、褒め言葉ばかり出てくるのでなく、厳しく叱られたこととか、「今後への注文」という話題があってもよいでしょう。とにかく、読んだ人が心を動かされる「何か」を引き出せるかどうかに成否がかかります。通り一遍で印象の薄い平凡な記事を作ってはなりません。

対談

 次に対談(基本的に社長対談)ですが、これも基本的な趣旨はトップインタビューと同じで、この対談によって社長の考えを表現することが基本的な趣旨ですので、対談相手が自分のことばかり話すようなことの無いように準備、実施、事後の編集で配慮しなければなりません。また、記念誌として祝賀ムードを出すために有名な文化人やタレントなどを招いて自社の製品やサービスにまつわる対談を行う場合もありますが、この場合は十分な事前打ち合わせが困難な場合もあるので、しっかりした企画書を作って十分な資料を提供しておく必要があります。相手がタレントさんなどであれば、マネージャーの人と一度はきちんとした打ち合わせをし、必要な費用(ハイヤー費用やスタイリスト費用を求められる場合もあります)や謝礼金額なども確認しておきましょう。

座談会
座談会

 座談会については、「OB・OG・古参社員座談会」では主として懐旧談、「若手社員座談会」では大きな意味での将来展望、「中堅社員座談会」では近未来展望と提言がメインテーマとなります。充実した座談会にするにはまずは参加者の人選が重要です。編纂委員から候補者を挙げてもらい、慎重に検討して決定します。  雑誌や書物に掲載されている座談会は、談論風発、参加者の言葉が自由でなめらかに飛び交いますが、それは編集されてそうなっているのであって、ただ人を集めて適当に話してもらえばうまくいくというものではありません。特に、そういう編集をするために、その座談会で必要な「情報」を集める必要があり、社史の場合は特に、「どういう趣旨で座談会を行う」「どんな情報や意見を話すことが求められる」などを参加者全員に書面で知らせておく必要があります。

 そのほか、座談会を成功させるコツについては、他のページでも述べていることですが、再掲しておきます。

●司会は古参社員の方で、出席者の方々をよくご存じの方が最適です。

●時間は、前後の挨拶を除いて90分程度が適当です。

●出席者が多すぎると一人一人の発言のチャンスが少なくなるので、できれば4―5名、多くても7―8名までとします。それ以上の場合は掲載ページ数を増やすようにします。

●最初は各自の簡単な自己紹介から入り、以後は司会の話題呈示(話題と進行順は前もって準備しておき、出席者に知らせておく)と指名により各自が発言するのが基本です。指名によらない自由発言が出た場合は、司会が「○○さん、どうぞ」と録音文字化の時に発言者名がわかるように名前を呼ぶようにします。

●写真を掲載する予定の場合は、誌面編集レイアウトに使いやすいよう、各出席者の発話中の写真を正面、左前方、右前方からそれぞれ複数枚撮っておきます。

●収録場所は会社の会議室のような静かな場所で、広すぎないことが大切です。応接室のソファだとリラックスしすぎて長く集中できない恐れがあるので通常の椅子にします。