131. 国家権力|牧歌舎随々録|エッセイ倶楽部|自費出版-社史・記念誌、個人出版の牧歌舎

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牧歌舎随々録(牧歌舎主人の古い日記より)

131. 国家権力

 今の日本に権力者とか支配者階級というものがあるかといったら、それはなかなかおぼつかない話である。大企業の社長であろうが総理大臣であろうが、とてもこれが「日本の権力」というほどのものでないのは一見して明らかだ。しかし、それでもなお権力者階級、支配者階級は存するのであって、すなわちそれは権力者側、支配者側たらんとする輩、その心性をもってそういう位置づけを行ってさしつかえあるまいと思う。国家主義とか権力志向とかは人の中に宿りこそすれ人そのものではない。権力者そのものがいないからといって、権力志向がないわけではなく、そうなればすなわち「権力側」は明らかに存在するのである。普通に暮らして満足しておればよいものを、権力側に立たんがために血道をあげて「努力」を傾ける者共の、なんとあさましいことであろう。

2000.03.14