京都在住の古代史研究家、貴志白文先生がこのほど十数年にわたって書き溜めてこられた古代史三部作を一挙に完成、牧歌舎から同時発刊の運びとなりました。
先生は大学の農学部をご卒業後に勤められた会社のお仕事の関係で何度も中国に行かれることが多く、現地の人々と親交を深められる中でその長い歴史に深く興味を抱かれ、独学で中国語を習得、ご退職後も中国研究に携わられ、2008年に『一下万上—書簡に知る諸葛孔明の愛と苦悩』、2010年に『諸葛孔明の兵法に学ぶ経営—中国五千年の経論を繙く』を上梓されました。
以来、悠々自適の生活の中で心のおもむくままに執筆を続けられ、昨年に至って出版を決意され、牧歌舎にその原稿を委ねてくださっていたものです。その三部作とは、
『雨と西施と合歓の花 —歴史によって悪女とされた女達—』
『日本誕生前夜—卑弥呼から聖徳太子へ、倭から日本へ—』
『女王国飄々—『三国志魏書東夷傳倭人条』を読み直す—』
古代へのロマンとユニークな視点からの歴史研究を、肩の凝らない先生独特の洒脱な筆致で奔放に展開する好古家垂涎の三作品です。