自費出版-社史・記念誌、個人出版の牧歌舎

社史編纂・記念誌制作

社史職人からのメッセージ

始まりよければすべてよし

 この言葉は社史のライティングにそのまま当てはまります。たとえば、社内報の制作が瀬戸内海の島々を巡る旅だとすると、社史は太平洋の大海原に漕ぎ出す大航海。洋上で針路を見失ったり、途中で燃料切れを起こしたりしないよう、船出前に入念な準備が必要です。

 悪天候や荒波に見舞われて、洋上で遭難・転覆する船もあります。社史に精通したライターなら、大航海の醍醐味とともに恐さも熟知しているので、慎重に最終目的地を見据え、航路を決めて船を出そうとするでしょう。無防備に海に出てあちこちさまよったり、針路変更を繰り返して目的地を見失ったりはしないはず。事前に出版の目的や用途を(しつこいかナ、と思うほど)確認し、細かい要望まで(くどいかも、と心配しつつ)聞き出そうとします。そうやって進行方向に障害物がないことを確かめ、船首をまっすぐ目的地に向けて船を進めるのです。

 もうひとつ、社史をよく知るライターなら、原稿を書くための材料が不足したまま船を出すような無謀なことはしないはず。企業の成長過程や事業の変遷がわかる資料を(食い下がってでも)たくさんご用意いただき、社のおいたちをよく知る方々には(押しの一手で)同行をお願いし、旅の成功を確実なものにするはずです。

 舵を握った経験が豊富なライターでも、航路は毎回違います。不安を抱えた船頭にいい仕事はできません。準備や計画を万全にして、出航後は舵とりに専念することがよい原稿への近道です。社史は初めが肝心。この言葉を心にとめて、船に乗り込んでいただけるとうれしく思います。

(本社 スタッフライター 保田仁美)