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社史編纂・記念誌制作

【社史】制作についてのアドバイス集

2.社史の活用法について

「社史」は、単なる歴史の記録というだけでなく、その会社の個性や価値観を反映する重要な資産ということができます。その資産を実際面に活用するためには、ブランド力の強化、社員のやる気アップ、取引先や顧客との信頼関係の構築など、いろいろな角度から考えてみることが大切です。

・ブランド力の強化
 最近の社史は、昔と違って、「ブランディング・ブック」的な色彩を帯びる傾向が強くなってきました。要するにPR本化してきているわけです。牧歌舎が考える「あるべき社史」――創業者や社員の「生きた証(あかし)」――とは異なるのですが、そういうブランディングの観点から見れば、確かに社史はもってこいのお話の宝庫かもしれません。創業者の事業意欲や困難克服の物語を通じて、ブランドの信頼性や信念を強調することができるでしょう。これにより、読者に親近感や信頼感を抱かせることが可能ではあります。
 また、○○周年という節目を上手に生かして記念キャンペーンを展開することで、顧客の興味を引き、話題性を高めるための社史発刊ということも考えられるでしょう。

・社員のやる気アップ
 しかしながら、社史の最も高い目的は、自社の正しい歴史を会社に関わる者すべてで共有し、家族的な結束を、いわば愛社精神と仕事へのプライドを確かに体感でき、持てるためのツールとすることです。つまり社外の人より社内の人に読んでもらえることを最優先に考えるべきなのです。会社の歴史を伝えることを通じて、社員がそれをどう継承し、どう発展させていくかを考えるよすがにする――というのが最高の活用ということになるのではないでしょうか。
 新入社員教育には、真っ先に利用されるべきなのが「社史」であるといっても可豪雨ではないでしょう。

・取引先との信頼関係の構築
 社史は社員や関係者など内部の人に読んでもらうことを第一義とするべきですが、企業の歴史を公開することで、顧客に対して透明性をアピールすることができるというメリットはあります。特に長年にわたる顧客や取引先に親近感や信頼感の絆を感じてもらえるなら、ありがたいことです。もし、取引先や顧客と共通の歴史やエピソードを持つことができれば、強い絆を生む貴重なきっかけにもなるというものです。


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