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社史編纂・記念誌制作

社史・記念誌の参考文例集

ごあいさつ


 創業者である曾祖父・○○○○が土木工務店を立ち上げた明治43年8月から、本年8月、当社は一世紀の星霜を閲しました。

 創業当時は日露戦争の記憶もまだ新しい頃でしたが、その後、大正時代には関東大震災、昭和に入ってからは満州事変、日中戦争、そして太平洋戦争と試練がうち続く中、祖父・○○○○とその弟たちである○○○○、○○○○、甥の○○○○、○○○○が事業の礎を築き、多くの社員たちとともに営々と努力を積み重ね、技術力と信頼を勝ち得てきました。その結果が今日の当社の姿であります。諸先輩方の成し遂げたものに思いを馳せるとき、100 年という歳月の重みを感じるとともに、深い尊敬と感謝の念を禁じ得ません。

 当社は、創業時から今日まで、この○○の地を一歩も離れることなく、道路や河川、橋梁、上下水道などの整備を事としてきました。当社を育ててくださったのは地元の皆々様に他ならず、今日の当社があるのは文字通りそのご愛顧の賜物です。このことを決して忘れず、今後も地元の皆様への感謝の気持ちを持ち続けて、地域への貢献に励んで参る所存です。

 私が座右の銘とする言葉は「飲水思源」「曲肱之楽」で、どちらも祖父が床の間に掛けていた掛け軸の言葉です。「飲水思源」とは水を飲むときにそれがどこから来たものかを思うことで、先人の苦労やお世話になった人への感謝を忘れないということです。「曲肱之楽」は、たとえ無一文の人にでも肘を枕に寝る楽しみがあるという意味で、苦労や貧乏の絶えなかった祖父は、これを見ては元気を取り戻して頑張ったのだと聞いております。

 今日、土木建設業を取り巻く環境は厳しさを増しております。当社が得意とする公共インフラについては整備がほぼ一巡し、今後はその維持や更新が中心となって行く見込みです。

このような状況においても、当社は上の二つの言葉が示す如く、地元の皆様や先人への感謝を常に心の底に置き、苦難の時も柔軟に対応していく精神力を保ちながら、一歩一歩、未来に進んでいきたく思います。

   今後ともご愛顧ご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

○年○月○日
代表取締役社長 ○○○○