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社史・記念誌制作

弊社の制作理念

「近未来を語る」座談会のススメ

  社史でよく読まれる記事の筆頭はやはり「座談会」です。

 その座談会は、昔は「OB・OG座談会」という回顧的なものが主流だったのですが、徐々に「未来志向」ということが言われるようになり、「わが社の未来を語る」というテーマで、若手・中堅社員が参加する企画のものが増えてきています。

 この未来志向型座談会で、牧歌舎が最近推奨しているのが「近未来を語る」という、10年後の会社の状況を語り合うものです。

 特に、10年前に50年史や60年史を出しており、そこから10年経った節目にも社史を作ろうという場合、牧歌舎は「この10年」に焦点を当てた「最近10年史」として制作することを推奨しており、その中に「これからの10年」を語る座談会を入れることをお勧めしています。

 そのココロは、といいますと、これはやはり「社史は経営史」という牧歌舎の基本的な考え方に基づくものであり、「ここまでの10年」の経緯をつぶさに振り返ることによって経営上の課題を明確化し、「これからの10年」に生かそうという、実際上のシビアな狙いということになります。

 もちろん、経営会議などではもっと本格的で詳細な分析に基づく中・長期的な経営計画が作られるのが普通であり、その内容は社史の本文でも記述されるのですけれども、座談会ではそれが現場の生の声で語られること、また具体策については様々な異論やアイデア、提案もあり得るので、読者社員には当事者としての問題意識のもとに読まれるということで、社員が経営者意識を持つうえで大きな効果が見込まれるのです。

 先行する10年前の社史でも同様な座談会が掲載されておれば、その効果はさらにはっきりしたものになるでしょう。10年前の会社の、あるいは現場の課題はこういうことで、こういう取り組みをしていったらどうか、こういう予測があるので、こういう対応をしていくべきだとか、10年前にされた座談会の内容と、その後の実際の推移を見返し、たどることで、さまざまなヒントや教訓が得られることでしょう。それをさらに取り込みながら未来を予測し、現在の課題を問い直し、取り組み方を各々の頭で真剣に考えるということは、これは企業において必須ともいうべきものです。

 先行社史に座談会がある最大のメリットは、これにより当時の「意識」が解る、思い出せるということです。経年による意識変化は意外につかみにくいものですが、座談会を残すことでそれがつかめる。思い出せる。そのことが未来を考えるうえでも大いに役立つのです。 「10年」というのがミソで、まだ最近のようでもある「ひと昔」からの会社の経緯、その中での自分の意識の変化それ自体が大きな教訓なのであり、それ自体が近未来を拓く財産となり血肉となるのです。

 ですので、この「近未来を考える」座談会は回顧談というよりも真剣な討議になり、時には激論が交わされたりもするでしょう。これからの社史は、そういう面をもつものであっていいと思います。