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社史編纂・記念誌制作

社史職人からのメッセージ

社史にその画像、使えますか?

 よく頂くご相談に、写真など画像使用に関わることがあります。
ある会社の社史を制作した際、社史制作ご担当者様から「これを掲載したいのだが」と一枚の写真のプリントを見せられました。その会社様が数十年も前に建設に関わった「N市産業会館」というN市の公共施設の写真で、竣工間もないころ撮影された貴重なものです。担当者の方がWEB上で見つけ、プリントして来られたのでした。
 しかし、言うまでもなく、そのような画像を採用するには、幾つもの問題があります。そもそも許可の問題があるわけですが、その上に、多くの場合障害になってくるのが解像度の問題です。
 通常WEBで掲載されている画像は、印刷できるほどの解像度ではありません。常識といえば常識なのですが、案外ご存知ではない方も多く、「せっかく苦労して探し、ピッタリした内容の画像があったのに……」と残念がられるお気持ちはよくわかるのですが、われわれとしてはまず「提供された画像は使えるものではありません」とご説明するほかありません。
 この「N市産業観光会館」の写真も品質的に採用できないレベルのものでしたので、まずN市の市役所に連絡・相談し、その後、中央図書館→文書資料室を経て、該当資料を持っていらっしゃる方に辿り着くことができました。使用意図を説明することで快く高解像度のデータを提供いただけ、解決に至った次第です。まだ刊行まで時間のある段階で相談を受けたため、うまく対応できたのですが、許可を得るまでどうしても時間がかかることもありますので、なるべく画像については、特に自社に権利のあるもの以外の画像については、早めに出版社の担当と相談なさることをお勧めいたします。

(東京本部 編集部 清水悠祐)

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