自費出版-社史・記念誌、個人出版の牧歌舎

社史編纂・記念誌制作

社史職人からのメッセージ

座談会について

 先日、あるお客様から「中堅・幹部社員を集めて座談会を行う予定です。事前に3〜5つほどテーマを決めておきたいのですが、何か面白いテーマはないでしょうか?」というご相談を受けました。
 座談会にも、「若手社員のみ」「若手〜中堅社員」「社長+OB」など様々な人選があり得ます。
 たとえば「若手社員のみ」の座談会なら、話すべき内容は【入社のきっかけ】、【10年後どうなりたいか】、【いま欲しいもの】、【将来の夢】……のようになるでしょうが、「社長+OB」では、このようなテーマにはならないでしょう。つまり、メンバーが決まれば自ずと話すべき内容も決まってくるものであって、「中堅・幹部社員」なら、【忘れ難い先輩社員の思い出】や【笑うしかない新人の失敗談】といった、誰もが持っている固有のエピソードを最初に語っていただきつつ、そうした過去の積み重ねとしていまある現在を分析し、将来的にわが社がどのようにあるべきか、といった未来を見据えた話で終わる。というのが定石ですし、中堅・幹部社員が集まれば、そうした内容に自然となってくるものでしょう。

 そうした普通の内容ではつまらない、何か面白いテーマはないか?とお考えになるお気持ちは十分理解できますが、こと座談会においては、テーマは平凡・普通であって問題ないように思います。他社と同じようなテーマで行う座談会であっても、そこで語られる【入社のきっかけ】や、【忘れ難い思い出】は、その社・その人物の特有のエピソードであり、結果として全く違う座談会になります。
 何よりも大切なことは人選であり、A氏のエピソード中にB氏がその裏事情を話すことで、その結果がC氏に及んでいたことが明らかになり驚いてしまう……といったような化学反応を起きれば大いに盛り上がります。そうした反応が期待できる人選が理想的であり、逆に、テーマがいかに素晴らしくとも、それに相応しいメンバーが集められなければ、良い座談会にはならないでしょう。

 テーマより人選。人選が適切ならテーマは自ずと決まってくるもの。
 テーマに迷うようならば、まず人選から考え直してみるのも一つの手かもしれません。


(東京本部 編集部 清水悠祐)

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