社史、記念誌においては記念座談会の掲載が定番のようになっていますが、参加者個々人の写真を撮影して本文中に掲載するにあたっては、その撮り方に下記のようなコツがあります。
(1)その人の発話中の写真を撮ること
(2)笑顔の写真を撮ること
(3)左右両方向からの写真を撮ること
(1)については、写真はその人の発言部分に添えて掲載するのが基本ですので、本人が発言している写真が必要です。それがなければその人が他者の話を聞いている写真を掲載することになってしまい、本文と写真がマッチしないことになります。
(2)については、特別な場合を除き、社史・記念誌は祝賀的な意味を持つので、楽しい雰囲気を表すことに留意しての撮影しようということです。もちろん、発話内容がある種の深刻なテーマに関する場合には笑顔の写真はそぐわないわけですが、そうした場合を除いては、笑顔の写真が望まれます。笑顔の写真であれば、本人が発言中のものでなくても発言中のように見えるということがありますので、どの参加者でも笑顔の写真をなるべくたくさん撮っておくといいでしょう。
(3)については、編集上のレイアウトの関係です。本を開いた状態を「見開き」と言いますが、その状態で顔写真が左に来る場合は発言者の体が(「視線が」ではありません)右向きに、右に来る場合は体が左向きになっていることが大切です。これによって、みんなが話し合っているイメージをつくることができるのです。そして、その発言部分は左ページになったり右ページになったりしますので、写真はどちらにも対応できるように、左斜め前からと右斜め前からの写真を撮っておくことが必要なのです。
さらにもう一つコツを言っておきますと、カメラはミラーレスカメラでレンズは焦点距離24㎜から120㎜くらいの中望遠レンズが好都合です。ミラーレスにするのは、設定によって無音シャッターにすることができるので、バシャバシャと耳障りなシャッター音を立てずに撮ることができるからで、広角側が短い中望遠レンズにするのは、写真をアップにできるだけでなく、全体をロングにとらえた写真も1枚か2枚は必要になるため、それにも対応できるからです。
社史・記念誌の座談会は、こうした「コツ」を念頭に置いて撮影するようにしましょう。
2022.07.31 写真担当 O