自費出版-社史・記念誌、個人出版の牧歌舎

エッセイ倶楽部

牧歌舎随々録(牧歌舎主人の古い日記より)

047.

 考えるべきことというのは基本的には二つである。――世界が良くない方向に行かないように―― ――世界がより良い方向に行くように――である。これがまた、保守と革新の健全な差異である。

1998.04.03

(追記)今は2018年9月6日。これを書いたときから丸20年が過ぎた。早いものである。単に世紀が変わっただけではない。世の中は大いに変わった。世界は当時予想もできなかったIT時代にすっかり入り、政治家は平和憲法の否定を言い出す始末だ。
 革新もそれが当り前になれば保守になり得る。ITに代表される科学技術革新も、それが当然のように日々くり返され重ねられるとしたらこれはもう一種の当り前の習慣であって、そういう進歩に反対するほうが革新的ということになるだろう。憲法もこのままでいいというのが大勢なのに無理矢理変えようというのは「保守」の自民党でもやっていることは「革新」ということになる。保守的になってしまった「革新」も、革新的になってしまった「保守」も、頭を冷やして冷静に「あるべき姿」を静かに考えてみる必要があるだろう。――というようなことを考えるのは保守的なのだろうか革新的なのだろうか。それはどうだか分からないが、とにかく落ち着いてしみじみ考えるということが人間には必要だ。