自費出版-社史・記念誌、個人出版の牧歌舎

エッセイ倶楽部

牧歌舎随々録(牧歌舎主人の古い日記より)

147. 観念論

 現代においては右翼も左翼も、優れた論客は観念論を徹底的に排するのである。美しい幻想やあこがれや夢は観念論をいくばくか形成し、あるいはいくばくか観念論の産物であるをもって、これを捨象し去るところから真の理知に入ろうとする。だが決してそのことの一本槍では展望は開けない。