自費出版-社史・記念誌、個人出版の牧歌舎

エッセイ倶楽部

牧歌舎随々録(牧歌舎主人の古い日記より)

038.

強さとは、己の弱さに敢えてうち勝つことである。だから強さを持ちうるのは本来の弱者のみである。弱者が強さを得ているとき、そこには独特の真剣さ、孤高の美しさが現れる。孤高ではあるけれども、それは実は普遍的なテーマに関わることを察知せしめるのであり、見る者に神秘的な感動を与えるに至る。私が求める真摯さとは、そのようなものである。

1998.02.21